坂本 彩希絵
プロフィール
氏名 | 坂本 彩希絵 ?/ SAKAMOTO Sakie |
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所属 | 外国語学部国際コミュニケーション学科 |
職名 | 教授 |
専門分野 | ドイツ学(近代文学) |
最終学歴
- 2005年3月 九州大学文学部人文学科卒業(文学コース独文学)
- 2007年3月 九州大学大学院人文科学府修士課程修了(独文学専修)
- 2011年3月 九州大学大学院人文科学府博士後期課程退学(独文学専修)
取得学位
- 修士(文学、九州大学)2007年
所属学会
- 日本独文学会
- 日本独文学会西日本支部
- 九州大学独文学会
- 初年次教育学会
研究活動
私のテーマはトーマス?マンの作品に現われる「ざわめき」の意味を探ることです。「群衆のどやどや」、「海のざわざわ」、「レコード(の音楽が終わった後の空回り)のカラカラ」などの擬音語表現は、目立たないながらも実は使用頻度が高く、興味を惹かれます。(1)そのような「ざわめき」は、物語全体や各場面でそれぞれ何を意味し、またどんな役割を果たしているのか、(2)擬音語という言語表現が好まれるのはなぜか、という点について研究してきました。
擬音語に関しては言語(哲)学?修辞学の世界では、これまでにも沢山の議論がなされてきました。今後はそうした議論も紐解きつつ、特に(2)の問題に力を入れていきたいと思っています。
教育活動
[作成した教科書?教材?参考書]
ドイツ語は英語と同じインド?ヨーロッパ語族ゲルマン語派に属し、両者はよく似ています。そのため中学?高校で英語を学んだ日本の学生には、実はドイツ語を学習するのに十分な素地があると言えます。英語との類似点?または相違点を意識することで、効果的なドイツ語の学習ができるよう心掛けています。
主要研究業績
主要論文
- “Quietismus” und “Aktivismus”. Die sinnstiftende Funktion des geh?rten Lauts als Leitmotiv in Thomas Manns Der Zauberberg. Japanische Gesellschaft für Germanistik, ?Neue Beitr?ge zur Germanistik“, Bd. 153, pp. 43-60, 2016.
- 『パレストリーナ』との出会い:トーマス?マン『非政治的人間の考察』の転回点
『九州ドイツ文学』(九州大学独文学会)第27号,37-49頁、2013年 - Gewalt und Gegengewalt. Die ?sthetisch heterogene Struktur von Thomas Manns Erz?hlungen ?Das Eisenbahnunglück” und ?Der Tod in Venedig“. Iudicium Verlag, ??sthetik der Dinge / Diskurse der Gewalt“, pp. 164-181, 2013.
- 現実の不在から生まれる詩的言語―トーマス?マンの『幻滅』についてニーチェの言語観との関連から―、『ドイツ文学』第142号、92-107頁、2011年
- トーマス?マン『ヴェニスに死す』における〈道化的なもの〉―『道化者』の解釈を補助線として―、『西日本ドイツ文学』第20号、73-85頁、2008年
- 市民的言語と〈ざわめき〉―Th.マン『ブッデンブローク家の人びと』におけるリアリズム的言語形式の限界―、『九州ドイツ文学』第21号、65-97頁、2007年
その他
- 第57回ドイツ語学文学振興会賞(2017年)
- 2015年度ベストティーチャー賞(2016年)
- 第52回ドイツ語学文学振興会奨励賞(2012年)
- 第3回九州大学独文学会賞(2008年)